About “weird”

2020年の年末にリリースした weirdについて解説します。一年前にリリースしたものは、実はGarageBandで作ったのですが、それをLogic Proでリマスターしたものです。音は格段に良くなっています。新曲で書いたものが6曲、古い曲が2曲です。

これ作ってた時、お恥ずかしいんですが、実はいい年こいてスケボーを始めたばかりの頃で、その影響が大きいかな。ストリート感覚。

Into the world。インストです。ノーマルチューニングではありません。これは、まずリズムですね。レゲエやジャズのような、いわゆる「あとノリ」のビートを作っていきました。これを書いてた時、レゲエに詳しいラスタマンな人と話す機会がありまして、すごく影響受け、そこから始まりました。そのリズムに乗って、ヘビーなギターリフを乗せ、さらにその上にギターソロを乗せました。結果、ミクスチャーとも言えるかもですが、自分自身では、誰も聞いたことがないような、新しい音楽を作る事を目指しました。聞く人みんなを、異次元に連れていきたいという思い。ソロに関しては、 Pink FloydのDavid Gilmourを意識しましました。こんなこというと、ガチなPink Floydファンに怒られるかもですが、自分なりに頑張りました。それなりの浮遊感ある雰囲気は出せたかなと思います。

midnight。これもノーマルチューニングではありません。もしジャガーやジャズマスターを使っていたら、シューゲイザーやドリームポップ的になったかもですが、ストレートな表現をしたかったため、ドライな音にしました。シューゲイザー好きですが、自分から出てくる音楽を信じて、素直に作った感じです。ギターはLtdのレスポールを使っています。カウベルの使用も上手くいったかなと。それから歌ってみました。歌詞は英語ですが、「好きなことをしようぜ!」というノリ。これも誰かに歌って欲しかったですが、自分で歌ってみました。曲名がmidnightですから、つまり夜の12時という事。夜中の12時になっても起きてる人にでも聴いて頂ければと思います。

halcion。halcionとは、睡眠薬の事。歌詞は、不眠症の男について。「君はいつもぐっすり寝てる。なので僕は、また眠剤飲みます。自分は奇妙で変な男だ」と歌っています。再生回数はこれが最多です。自分でもかなり気に入っている曲です。My Bloody Valentine的だと言う人もいますが、これもジャガーやジャズマスターは使ってません。レスポールです。シューゲに仕上げようかとも思いましたが、これもストレートに表現しました。ドリームポップでもないし、そういう曲を作ろうとしたわけではないし。純粋にオルタナティブ的な曲です。セブンスコードを上手く使ったかな。歌は、キーが高すぎて大変でした。Led Zeppelinのロバートプラントを思わせるボーカルだと言う人もいましたが、僕はギタリストなので、誰か他の人に歌ってほしかったというのが本音です。今後誰かに歌っていただき、再度リリースしたいとも思っています。

digital monster。実はprodigyが好きで、それを意識した曲です。

skateboarding。これは、タイトルそのまんまです。楽しくクルージングしてる気分を表現しています。再生回数はわりと多めです。どうやら人気あるみたい。

sick。これは、正直に言うと、認知症の母の介護で、精神的に追い込まれていた気分を表現しています。認知症という病気から、以前の母では考えられないような暴言を吐くようになっていて,それを真に受けてしまった自分の気分を表現しました。喪失感なのかもしれません。

street。これは古い曲。自信作なので、聞いてみてください。これはカナダのバンクーバーに住んでいた頃に書きました。1994年です。気がつけば大昔。ギターパートは出来ていましたが、今のようにDTMで音楽作れる環境もなく、やり方もわからず、リリース出来ないでいた曲。モチーフはバンクーバーにあるヘイスティングストリートという沢山のホームレスがたむろしている通りを歩いた時の事を表現しています。そんな治安の悪い場所にて、何かを買ったり、怖くて小走りで逃げたり、怖いのに人間観察してみたり。日本人がそんなカナダのみすぼらしい地域を歩いてみたら、何故か自分の中から、三味線的な音階が出てきました。コード進行は欧米的かもですが、曲中のアルぺシオは、三味線的です。日本人が海外の街を歩くと、こうなるのかな。

weird。これはカナダから帰国後に書いた曲。これもかなり古い曲です。帰国後の、いわゆるリターンカルチャーショックに苦しんだ時に書いた曲。2年もカナダに住んでいたので、久々の日本は変な感じで、戸惑いの毎日だったのです。自分の故郷である大好きな日本を、気がつけば、外国人がイメージする日本を自分自身がしていたのです。日本に慣れるまでが大変で、困っていた心境を表現しています。ちょっと風変わりなコード進行を実験的に試しています。

以上。

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>Eddie Ando

Eddie Ando

音楽とアートが好きです。皆さまの幸せのために、笑顔のために、何が出来るのか?どうしたら愉快な世界になるのか?そんな事ばかり考えている人です。

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