About “Don’t fear”

  • 2021-01-17
  • music
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年末にリリースした”don’t fear”について、説明します。

これは、前回の緊急事態宣言の中、制作しました。昔のバンド仲間(ニュージーランド人)のロックダウンプロジェクトにも参加しましたが、これは僕自身のプロジェクトです。

実は、自分の母に認知症の症状が出始めてしまい、母の妄想に振り回される日々で、精神的に疲弊するという猛烈なストレスの中、作りました。大好きなギターすら持てない状況でした。

今も介護は進行中で、まだまだ続くと思うと気が重いですが、頑張っています。

そんな中、logic proと言うソフトに付属するApple  loopsというループ素材をつなぎ合わせるという手法で作曲。新しい試みでした。やってみたところ、思ったより、自分を表現出来ました。

アルバムのタイトルは”don’t fear”で「恐るな」という意味です。1回目の緊急事態宣言の時だったのと、また母の容態が怖くて仕方がなく、自分への問いかけでもありました。

曲の説明をします。基本、僕はロックが好きです。これは音楽的には、chillっぽいんだけど、根本的にはロックです。それも危険なノリのロックが好きで。

1曲目の”dusk”は日本語で「夕暮れ」です。これは母の人生を「夕暮れ」と例え、音を作っていきました。母は自分が認知症かもしれないという不安があるであろう、また息子の自分も母の異変に戸惑っていました。両親の離婚など僕の生い立ち等、過去の辛かったこと、その心情を表現しました。

2曲目の”pain”。「痛み」の意味です。コロナで不安なのに、母の異変も重なり、その痛みです。認知症の介護という現実。終わりはあるのだろうか?そんな事を考えていたら、長い曲になってしまいました。

3曲目の”420”は、「自分の誕生日」です。産んでくれた母が、今では認知症という現実。また家族に祝ってもらえた、という入り混じった感情。それを表現しました。

4曲目の”higher”は母の介護で辛い日々なんだけど、救われたいし、何とか気分を上げたい、落ち着きたいなと思い、書いた曲。ジャズっぽい雰囲気になりました。

5曲目の”happiness”は、幸せについて。介護してる自分は、親孝行でもあります。それも一つの幸せなのではないかと思いつつ、作りました。

これを何とか完成出来た事は良かったのかなと思っています。あの精神状態の中で、よく作れたな、と感じています。

一番大切な事は、皆さんに楽しんで聴いていただきたい、と思っています。例えば、リモート勤務でされている方なら、BGMとして聴いて頂いても良いかなと。または、疲れてる時に聴いて頂ければ、幸いです。

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