僕の年齢を正直に言います。今年で50歳になってしまいました。気分はまだ27歳なんですが、気がつけば、、という感じです。でも気分はまだ27歳です。自分が50歳だとは一度も思った事もなければ、自覚もしていない。
僕は子供の頃からギターをずっとやってきました。高校生の時に、スケボーが流行り始めていて、僕もやってみたいと思いました。しかし、どちらかというとスポーツは苦手だったのと、既にバンドに在籍していて、定期的にライブをやっていたので、怪我していられないという状況でした。それでもスケボーやってみたいとメンバーに相談しましたが、彼らは僕の運動神経のレベルを知っていて、「ポーザーと言われるだけだ」「やめた方がいい」と全員から言われました。それで結局諦めていました。
しかし、スケートとロック系の音楽は関係があるはず、とずっと思っていて、いつかやってみたいと思っていた。
結婚し、息子が生まれ、息子がスケボーをやりたいと言うので、ムラスポへ。pennyを買ってあげました。そうなると教えてあげないといけない、と思い、48歳でスケボーに挑戦する事になりました。
子供が寝てから、pennyでスケボーの練習をしていたところ、まさかの転倒。右手首を骨折してしまいました。大怪我です。自分でも馬鹿だと思った。(後遺症で手根管症候群になりましたが、こっちも数ヶ月前に何とか完治!)
しかし、この経験は、僕にとって、「生きてるんだ」とすごく感じることが出来て、ますますスケボーが好きになりました。
よく似た経験としては、スキーです。初めてのスキー場で、僕はいきなり無謀にも上級者コースに挑戦。当然コケまくり。ヤバい、と思っていたら、上級者のお兄さんに助けてもらいました。
その時は突き指程度で済みましたが、骨折は初めてでした。
スケボーの何が気に入ったかといえば、やってる時の感覚かな。自由さ、勇気、そして楽しさ。自転車がわりの足として、スケボーで移動する毎日となりました。
ある日、YouTubeをみていたら、有名なプロスケーターの森田貴宏さんの動画を観て、すごく勇気づけられました。
「オーリーなんかしなくていい。」
あの力強い言葉を聞いて、48歳でもスケーターになれるかなも、と思った。骨折したからって、諦めたくない、と思った。森田貴宏さんのDVD買っちゃったし。
また、Dylan Riederさんの動画を観て、そのファッションに衝撃を受けました。僕が思っていたスケーターのファッションとは違って、ドレスよりな服装。これだったら、僕も入りやすいなと思いました。僕らロックミュージシャンって、ダボダボなパンツ履かないし。でも、試しにディッキーズのチノパンも試してみたけど。やっぱり、スキニーかスリムのパンツの方が自分らしいし。
そして、右手にギブスつけたまま、スケボーのプロショップへむかいました。変な人と思われるかと思いきや、ショップの人は怪我人に慣れっこのようでした。そしたらREAL x HUFのデッキがあったので、気に入って、 クルージングを楽しみたいんです、と説明し、その場で組んでもらいました。下の写真が実物です。つまり、やっと本物のスケボーを手に入れたわけです。
スケボーを始めて、最初の頃は、ゆっくり歩いてるお婆さんがライバルとなりました。クルーザー仕様に組んでもらったにもかかわらず、お婆さんに勝てなかった。しかし、その後すぐにある程度のスピードは出せるようになり、楽しくなりました。
スケボー初めて、そろそろ2年になりますが、プッシュしてクルージングしてるだけで楽しいし、ストリートを感じられるし、違う景色をみる事が出来て、またスケボーカルチャーの面白さも知ることも出来たし、良かったと思っています。とにかく楽しい。
良かったことは、痩せた事。洋服は高校生の時くらいのサイズ感になりました。
今後の課題は、パークデビューかな。。習わないと無理かも。知り合いにスケーターがいるので、教えてあげるとは言われてますが。
音楽に対するアプローチにも、良い影響がありました。スケーターの気持ちが少しはわかるようになったので。
また、スケボーとギターって、似てる部分があります。カスタマイズです。スケボーもウィールの種類も色々あるし、ボードのデザインも色々だし、調べてるだけで楽しい。家に置いておくだけでも良いし。またひとつ楽しみが増えた感じかな。
僕みたいなスケーター、ポーザーとでも言われてしまうかもしれませんが、年齢考えたら、まーいいかなと。無理せず、ゆるく、楽しめればと思います。
ちなみに、今までウィールは、bonesのrough riders使ってましたが、Spitfire F4を注文したところです。どうなることやら。乗り味変わっちゃうんだろうけど、楽しみ。