RIDEがリアルタイムの僕らの世代は、ヘビーメタルの早弾きという問題がありました。問題っていうのは、ヘビーメタルが嫌いという訳ではなく、他人が僕をギタリストとしての評価をする時、上手いか下手か、で評価される事が多い訳です。仕方ない問題です。しょうがない。
しかし、当時の判断基準が、早弾きが出来るのか、とかそんな事。そもそも、セックスピストルズのコピーバンドから始めた僕としては、音楽の捉え方が違うわけで。それが苦痛でした。技術も大切にはしてましたが、ノリとか、かっこよさを重視していたので。
そうしてるうちに、U2がすごく流行り始めまして。クリーンな音にディレイをかけたギターサウンドでした。早弾きががどうのではなく、エフェクターを多用した空間を意識した音作りがOKとなった。
U2で救われました。
そもそも、その前にPink Floydとかが、空間を意識した音楽を作っていたし、cocteau twinsもあったわけですが。
その後、nirvanaが出てきて、時代は完全に変わりました。
ギターを長いこと弾いてきて、つくづく思うのは、ある程度のテクニックは必要ですが、早く弾かなくても、難しい事しなくても、一音で他の人の心に響く音が出せた時は、一番気持ちいいし。
以下の動画ですが、久しぶりにU2聞いてみたら、新鮮に感じたので、聞いてみて下さい。